夢のような1日

アイドルを好きになって「夢のような1日」ってこういうことかと知りました。ツイッターやってます→@yareba_owaru

~嵐の卒論~ ①懺悔

嵐、もうすぐ店じまいですね。

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語り尽くせないのはわかりきっている。そんな中でも現在地、できるだけの思いを記したい。わたしによる、嵐・卒業論文

 

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2019.1.27は、大げさではなく、たぶん一生忘れられない日です。

(以下、しばらく壮大な懺悔が続きます)

 

この頃、東京・帝国劇場ではJohnny´s King & Prince ISLANDという舞台が上演されていて、当時私はめちゃくちゃこの舞台にハマっていました。

2018年のデビュー以来、King & Princeにハマり、帝国劇場にハマり、なんというか、ちょっとおかしくなっていました。

帝劇に通いつめていた、というレベルの毎日を送っていたのです。(色々お察しください)

 

この日はいよいよ迎えた千秋楽。

大変に貴重なチケットもどうにかこうにか入手して、異様な高揚感と緊張感の中、日比谷にいたわたし。

いよいよ開場30分前。私のスマホがなります。絶賛娘(当時3才なりたて)を預け中の実母から。

『◯◯ちゃん、お熱39℃あるで』

『あんた今どこ?』

『帰ってこれないの?病院連れていかな』

 

 

 

…お分かりいただけますか?この絶望感。

 

またまた舞台に行くとは言えないくらい通いつめていたので、当日母には『仙台から昔の職場の先輩が出てくるから、東京駅で会ってくる』と嘘をついていた私。

(そういう先輩は実在します。今はSHINeeのペン)

娘は前日から熱はあったものの、当日の朝はなんとか微熱をキープしていて、落ち着いているように見えました。

また、よりによってその日は、夫と上の子は習い事のイベントのためちょっと遠くへ出掛けねばならず。

夫には正直に帝劇へ行くことは伝えていたものの、ジャヲタ心理には全く理解のない実母にしか頼れない状況でした。

微熱でも、病気の子供を置いて好きなアイドルの舞台にいくなど、口が裂けても言えません。

 

「家内安全のためにはうそも方便」と自分に言い聞かせ、背徳感を振り払うようにして、日比谷へ出掛けたのです。

 

その結果がこれ。

 

がーーーーーーーーーん、である。

 

帝劇のビルの地下で、ガチで泣きました。

このまま、なんとか嘘に嘘を固めて、どうにかあと3時間くらい、しのげないか。

夫に知らせて、外出先から家に戻ってもらえないか。

いちかばちか、母に本当のことを打ち明けてわかってもらえないか。

エトセトラ、エトセトラ…

 

THE 逡巡。

 

本当に苦しかった。

身を引きちぎられるような気持ちでした。

自分の中にあるべき親として、人としての良心を試された数分間。

 

結局、その辺にいた若いお嬢さんにあわただしくチケットを譲り渡し、平野紫耀くんへのお手紙を託し、走って日比谷線に飛び乗りました。

 

そう、わたしは人として母として、越えてはいけない一線を、なんとかかんとか紙一重のところで、踏みとどまったのです。

 

飛び乗った電車の中で一息ついてから思ったのは

『嗚呼、シンプルに、罰が当たったんだなぁ』ということ。

同時に、なんだか憑き物がとれたような思いがしたのを覚えています。

 

娘にもしものことがあったら、私は自分を許せないでしょう。自分の生活を、家族を、一番大切なものを大切にできないでいる愚か者が、どうしてアイドルが好きなどとのたまうことができますか、と。

ここ数ヶ月の自分の行いを猛省しました。

 

家に帰り、ちんちんに熱くなっている娘を抱きしめて、ごめんねごめんね、と謝ったころには、すっかり本来の自分を取り戻していたような感覚でした。

 

娘を休日救急へ連れていき(幸い大したことはなかった)、やれやれと帰宅して、ふとスマホをみたら友人からLINEが。

 

『嵐、活動休止ってマジ??』

 

 

 

 

は?

 

最初は、またつまんない週刊誌のゴシップかなぁ?とスルーしようとしたんだと思う。友だちは非オタだし。

嵐にかぎってそんなはずはないよ、と。

 

でも。

あれよあれよと、テレビの速報、スマホにもニュース速報、そして、ファンクラブ動画のお知らせ。

 

…嵐が、嵐をやめるって言ってる。

なんで?うそだよね?解散?

休止ってなに?いつまで?

てかもう嵐いなくなるの??

 

嵐が、いなくなる?

 

最近若い子に夢中になって頭がおかしくなってて。でも今日の今日、頭から冷水を浴びせられて目が覚めて、改心して心清いオタクとしてやり直そう、そう今まさに改心していたのに。

 

嵐がいなくなっちゃうの?

 

20時から会見をやりますよ、とアナウンスがあり。とにかく晩ごはんを作らねば。子どもらに食べさせねば。娘には薬も飲ませないと。そして会見を見ないと。焦りまくるわたし。

 

台所に立って、野菜を切ろうとするんだけど、あれれ、おかしいな全然前が見えないのです。

 

涙で。

 

どんどんどんどん溢れてくる涙。次から次へとこぼれてきて、なんにも見えない。

あきらめて、しまいにはシンクの前で膝に顔を埋めて泣きました。息子が心配して見に来てくれたけど、どうにもこうにも止まらなかった。

家族は気を遣ってくれて、その日は鍋かなんかをぼんやり食べて、20時には私を一人にしてくれました。

 

テレビでみた会見の様子は、どこまでも和やかないつもの嵐で。でもやっぱり、2020年の12月で一旦嵐の活動は休止と言っています。

 

うそだろ…

今日は、一体なんなん?めっちゃくちゃバチが当たって痛い目にあってるやん…誰か私を殺そうとしてる?

と、真剣に思いました。

 

殺されそうになったかどうかはともかく、あの日、寿命は確実に多めに消費したと思う。胸が痛くて、寝られなくて、でも次の日は仕事だし、朝からのあれこれで体もへとへとだし、泣きながら寝たんだと思う。

そして次の日の朝は起きてすぐ、これが夢じゃないなんて…とまた泣いたんでした。

 

以上、オタクが心労で死ぬかと思った一日の思い出と懺悔でした。

 

あの日のことは絶対に忘れられないし、あの日からずっと、来たる2020年12月31日をどう迎えるべきなのか考えています。

 

(続く)