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ごきげんよう。私の暦は「あの日」で止まっていて、気づいたときにはなんと2022年の勤労感謝の日です。
「あの日」と言う意味深ワードは、これまでジャニーズアイランドの「あの日」、つまりはジャニーさんが旅立った日を指していました。
いま「あの日」と言えばあの日あの時、2022年11月4日の23時です。
仕事からスキップして帰ってきて、Mステ(大好きな生放送)観て「彩り」の緩いダンスにキュンをもらい映画ドラえもんに夢をはせ、お風呂を済ませてクロサギ観て、やっぱ連ドラ主題歌は至福の時だよ生きててよかったー!くらいのところからどん底に突き落とされた夜。左手が冷たくてしびれてて一睡もできなかった。
軽く振り返ってみてもよく生きてるな。
「平野、事務所やめるんだってよ」
(もちろん3人とも、というか5人まとめて愛してるんだよ。でも私はいま平野さんのファンとしての立場に専念しないと人の形を保てないので)
は、きつすぎて、秋。
💔
はー。
なんぼでも泣けてくる。
私にとっては2019年の1月27日に並び立つXデーです。その時の懺悔はこちら↓
https://omi-shiru.hatenablog.com/entry/2020/12/11/223822
いわば「あの日」の最新作というか、人生で何回もこんな気持ちになってたまるのかよという思いにとらわれ、日常生活に大いに支障をきたしながら2週間と少し過ごしてきました。
はー。
なんも言えねえ。
💔
そして今日は祭日🎌
~寒いし雨だし、息子つれて映画でも観にいくか、最近なにやってるっけ、新海誠の最新作やってるじゃん、主役の声の女の子はナイトドクターで岸くんの妹(持病があってすぐ入院しちゃう・彼氏持ちの)だし、ほっくんも出るみたいだし観に行こか。(嗚呼ほっくんはいいよな、ジャニーズにいてくれて、みたいなやさぐれた気持ちを隠し持ちつつ)~
という、新海誠監督の熱心なファンの方からしたら不愉快きわまりないであろうモチベーションで映画館に向かいました。(ちなみにわたしは「天気の子」も「君の名は」も観ていません。嘘みたいだろ?)
でも、世間って、お茶の間ってこういうことだもんね。
私だって四六時中平野紫耀さんのことばっかり考えてるオタクだから、いちいちやれキンプリがテレビに出るよ、とかCD出すよ、とかファンクラブの動画上がったよ、とか雑誌予約しないと、ってなるけど世間はそんなことにアンテナ立ってないわけで。
オタクのことと仕事、時々子ども、そのすき間にちょろっと入ってくる情報はほんとにひとつまみなわけで。
そんな私のもとにも届いていたのが『すずめの戸締まり』なわけで。
(わけでわけで、で、純のこと思い出したらすぐコトー先生の映画のこと思い出しちゃう。予告観たよ。カイぴめちゃいい役もろてた…涙)
色んな要素(ちょっとキンプリのあれこれ考えることから離れたい・たまたま予定がない休日・子どもと一緒に見られる映画・話題作への好奇心)が重なって、とにもかくにも『すずめの戸締まり』を観ることになりました。
(以下、普通にネタバレがあります)
(ネタバレってわたしはあまり気にしないタイプですが嫌な人は読まない方がいいですよね)
(ネタバレあるけどいい?)
では続けます。
なんせこれまで新海誠監督の作品に触れたこともなく、「新海誠監督の最新作」以外にホントになんの前情報もなく行った狼藉ものなので、以下もろもろご容赦ください。
(あらすじ)
東日本大震災で家族を亡くした女子高生の初恋の物語なんですね。初恋の相手は日本列島の地下に古来より巣くう災い=「ミミズ」を鎮める「閉じ師」の末裔の大学生・草太。常人の目には見えないみみずが地上の後ろ戸から飛び出して倒れると、大震災になる…ひょんなことから出会った二人は共に旅をしながら力をあわせて戸締まりするというストーリー。
なんやかんやあって最後、草太さんが呪いにかけられ、この世ではないところに1人囚われ生け贄にされてしまうのですが、それをなんとか救おうとするすずめ。
このすずめがさ…
わたしなのよ…
…
なに言ってるの?って思うじゃん?(私は40才子持ち既婚者の団体職員です)
でも
- 初めての恋、好きな人しか見えてません
- 好きな人がその意思に反して違う世界に行ってしまってもう会えない
- 家族や友達には説明したってわかってもらえない状況
- でもどうにかして絶対取り戻したい
- 取り戻すには大きな力が立ちはだかっていて結構無理そう
- でももう会えないなんてそれはマジで無理
って…
まさに今のわたしじゃん?
動揺しつつも内心「おいおいすずめちゃん、分かるよ、分かるけど小娘1人にはどうにもできなくない?」って思ってたらすずめちゃんはこう言うんですよ。
\ 死ぬことはこわくない!/
\ 草太さんのいない世界がこわい!!/
(ニュアンス)
って。
なんか頭ガーン!で殴られたみたいな衝撃だったんだけど。
え、そういうことだよね。
「あの日」からわたしがこんなに涙を流して、寝ても覚めても思い悩んでることの本質って。
「平野紫耀さんがいない世界がこわい」
ってことなんだーーーーーって。
ガーン
ガーン
ガーン
…
すずめちゃんが私だとすると、結構しんどい。
すずめちゃんは高2で初恋でいわば熱に浮かされているような状態、周りの大人の言うことなんてなにも聞こえません。ものすごいエネルギーで草太さんのことだけ考えて、命がけで、なんなら自分が身代わりになるという最終兵器まで持ち出して、カミカゼ特攻隊のごとく片道燃料だけ積んでつき進み、見事日本を救い、草太さんも取り戻します。
いや、すずめちゃんは新海誠監督の作品のヒロインなのでね…しゅごいね…
しかもそんなこんな命がけで取り戻した草太さんとはその日のうちにいったんバイバイして、宮崎のおうちに帰って日常をちゃーんとやり直すんですよ。すごくない?あんな体験しといて受験勉強とか今さらやる気起きなくない?
話がそれましたし、前提としてすごく面白かったしものすごいパワーに圧倒された作品でした。
一度は生きるのをあきらめたかと思わせた草太さんが、ホントはもっと生きたかったと思っていたところとか、おそらく津波にのまれたとわかっていながら、お母さんも自分を探して心配してると泣きじゃくる4歳のすずめちゃんとか、泣くじゃんね。みんな生きてるのってすごいことだね…俺も生きるよ…
近頃、自分がいるところはどん底、と思っていました。
King & Princeというこの世の宝を失うことへのひどい喪失感、それを世間とも事務所ともシェア出来ないもどかしさ。こんなことがあっていいのか、と嘆いて、毎日とてもよくない怨憎の念にとらわれていました。
ただ、すずめちゃんがわたしなのであれば、わたしがいるところはどん底ではなく、思春期です。
すきな人がいる世界か、いない世界か、あまりに個人的で主観的なものさしで人生に線を引いている。
周りからみたらちょっと滑稽で、一時的な気の迷いに右往左往している、いわば誰もがかかる一過性の病にかかった患者です。
本人にしてみたら、好きな人のいない世界は生きるに値しない。そう思うエネルギーこそが、この作品を動かしていました。きっとそれは、初恋に出会った少女だけに起こせる奇跡です。
わたしはもう少女ではなくて。
でもきっと、初恋と同じ気持ちをもらっていました。
それが、初恋が、破れた。
『すずめの戸締まり』とは全く違うストーリーが、なんの奇跡も起きそうにないこの日常が、いまわたしが生きなくてはいけない場所です。
大人ぶって、「どうしようもないよ」なんて考えてみたって無理だもん。これは初恋なんだから。
40才には堪える病ですね。
(もっと楽しい話をしたかった…)
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