夢のような1日

アイドルを好きになって「夢のような1日」ってこういうことかと知りました。ツイッターやってます→@yareba_owaru

魔法が解ける日に約束したいこと

2023年5月22日です。

なんの前触れもなく突然、King & Princeから3人がいなくなると知らされたあの夜からもう半年以上過ぎて、本当にこの日がやってきました。

もちろんこの半年間、色んなことを考えて、感じて、考えるのをやめてはまた考えて、そうやって過ごして来ました。いよいよ、とか本当に最後とか、そんな実感はないままだけれど、どうやら本当に今日が5人のKing & Princeにとっておしまいの日のようです。

 

今、わたしの中にあるのはファンとしてどうか卑怯者になりたくない、後出しじゃんけんをしたくないという勝手ながらも切実な思いです。きちんと今日という日を見納める。そして明日からも生きていかないといけないわけですから、どうやって生活するのか。他でもない自分自身と約束したいと思います。そしてどんな約束を今日したのか、ここに残しておきたいと思います。

 

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まずはとにかくKing & Princeを讃えたい

シンデレラガールをこの世に生み出した時点で、もうKing & Princeが世に出た使命は果たされていたのかもしれない。シンデレラガールは、間違いなくジャニーズの(いろんな)歴史ぜんぶを煮詰めて、長い時間をかけて熟成させ、厳密なろ紙で濾しきるようにして生まれた集大成、結晶のような作品。

それがデビューシングル。

はじめからこんなに完璧なものを見せられたら、もう後に何が続いても霞んでしまうのではと思い案じたものでした。

そんな作品を、21世紀のとんでもないビジュアルと華のある存在感で違和感なく実現させたのがKing & Princeというグループです。

さらに驚くことにシンデレラガールの世界観をまっとうして内包したまま、ダンスパフォーマンスに特化した全く違う方向性にこそ自分達ののびしろを見つけ、挑戦して行ったのがこの5年間でした。

とんでもなく広がったKing & Princeの多彩な魅力と武器を携えてなお、グループとしての活動を総括する際に立ち戻ったのはやはりシンデレラガール。

シンデレラガール2023として見せた世界は、デビューした時のシンデレラガールと遜色のないきらめきをたたえたまま、輝きはより強く増しているようにも見えました。

真の王道はここ。

いつの間にか身につけた王者の貫禄を纏ってさらに説得力に満ちていたように感じます。

とにかくKing & Princeだけが表現できるシンデレラガールという珠玉の世界観は、まぶしくてため息が出るくらい美しい物語でした。

ジャニーズという文化が、その晩年、奇跡的に結晶化させた唯一無二の作品シンデレラガール。それを一切汚さないでここまで守りきった。それはKing & Princeだけにしかできない偉業だったと、まずは讃えたいのです。(ここまで一息)

 

King & Princeの好きなところ

わたしはアイドルが好きな子どもではなかった。

わたしが子どもの頃のジャニーズは、みていて恥ずかしくなる存在だった。

「どうしてこの子達はやたらと上半身をはだけさせて、かっこつけてるんだろう。歌もダンスも下手くそなのに、ファンがやたらとキャーキャー言っててなんか恥ずかしい人たちだな…」と思ってた。

なんというかまあ、ジャニーズもそのファンのこともバカにしてたんだと思う。(ごめんね)

 

そんなわたしが大人になって嵐に出会って、「アイドル自身も自分達がバカにされてるとわかってて、それでもアイドルでいるんだ(驚)」ということを知って。そんな嵐を応援するようになって、アイドルが自分や多くの人を支えてくれる存在になっていくという経験をしました。

やがて「アイドルは歌やダンスはもちろん、俳優やバラエティー、キャスターやアート、なんでも出来る」という世の中の評価を確立していったのがその後の潮流で、わたしも嵐という自軍の成功を喜ぶ日々の中で、アイドルの進化としてはそれが正解だと思っていました。

 

そんな中、デビューしたKing & Princeは、前述の通りジャニーズアイドルの粋を集めたような、どこかアイドルの原点回帰を感じさせる存在で。

圧倒的なビジュアルときらきらした世界観を引っ提げて、ぼやけてきていたアイドルの輪郭を「これがアイドルですよ!」と目の前に提示された気がした。

良くいえば多様化して広がりをみせ、悪くいえば薄まっていくように見えたアイドルのポテンシャル。キンプリは改めてアイドルとしての本分をひたすら磨くことでアイドルの存在価値を追求する方向性を選んだ。それは古いようで斬新、従順なようで野心的な方法だったと思う。

近年のジャニーズの既定路線になっていた「アイドルができることを増やす」レールに乗るのではなく、「アイドルにしかできないことを究める」方法で、新しい海路を開拓してより広い世界を求めた。

 

その在り方は、どこかアイドルという存在について内省的でとことんストイックで、だからこそわたしはKing & Princeにどうしようもなく共感して、惹かれたんだと思う。

キラキラしたアイドルでありながら、常に最高を更新し続けなければ、とギラギラしていて自分達に厳しかった。他を貶めることには興味がなくて、ひたすら上へ上へ、自分達を高めることだけが目指す方向だった。同じ志のもとに集まったメンバーの結束はつよく、ジャニーズ特有の幼なじみ感や独特の兄弟感もありつつ、他の誰も入り込めない絆にも憧れた。

 

それでいてファンに対してはその存在ぜんぶをかけて寄り添って笑顔と幸せを届けてくれた。

ファンが生きる日常の辛いことも嫌なこともぜんぶ吹き飛ばしてくれて、そのために自分達がいるよと言ってくれる、強くてどこまでも人にやさしいアイドルだった。

わたしはその世代ではないけれど、令和の「巨人・大鵬・玉子焼き」みたいな。老若男女に愛されるような普遍的で圧倒的なヒーロー属性を持つ稀有なグループだった。

 

一方で、せっかく確立した既定路線に乗ろうとせず、愚直に亡き恩師と誓った夢に向かって、自分達の進む方向を自分達で決めようとする姿勢は、事務所にとっては流れに棹をさす存在だったのではと想像に難くない。

そういう反骨精神や、アイドルであることへの矜持を守ろうとする姿がわたしは大好きだった。

このままこの船に乗ったらどこまで行けるんだろうかとわくわくしたし、果たしてどんな景色を見られるのか、無限の可能性しか感じなかった。

 

まだサヨナラ言うには全然早すぎるのに

そんなある日、突然告げられた旅の終わりの宣告だった。

なんで?どうして?これからどこに行くの?に対する答えは、本人達からはついぞ具体的には語られず、ファンは各々が不確かな情報をもとに憶測(大きらいなワードになってしまった)したり、それぞれのシックスセンスで察することしかできないまま、今日この日を迎えてしまった。

この半年の間、King & Princeが語ることができたのはきっと彼らが届けたかったことの中でも究極のメッセージのみ。

「みんなに笑顔を届けたい」

ファンに対してとにかく笑っていて、幸せでいて、最後までそう伝え続けてくれた半年間だった。

King & Princeが5人でなくなるならそれは無理だよ…という思いと、最後までKing & Princeが伝えてくれるメッセージをちゃんと受け取りたいという思いのやじろべえがぐらんぐらんに揺れ続ける、そういう半年間だった。

 

その中でファンに「これからもいい出会いをして」と言ってくれたのは神宮寺勇太さんだった。

いつもファンとともにあること、どんな時もそばにいることを伝え続けてくれた彼からこう言われたことは、つらかった。

だってわたしたちにとって、この上なくいい出会いはもうあった。最高のアイドルにもう出会えていた。それなのに、この出会いにはおしまいが来てしまった。それでも「またいい出会いを」と願ってくれる目線の優しさに、とめどなく涙が出てしまう。

 

誰がなんと言おうと、わたしにとってKing & Princeこそが最高のアイドルだと思ってる。また新たな出会いが幸せをくれる日がくるかもしれない。

それでも。

この5年間にもらった幸せが1番だったと、完全に肯定したい。最高の出会いに感謝します。

King & Princeが見せてくれた幸せを絶対に忘れません。

 

さて、どうしようか

2022年11月4日の23時に一変した世界。

たっぷり半年以上の煩悶を経て、結局360°まわって同じ目線に戻ってきたと感じている。

 

King & Princeが大好きで大切で、これから5人でいるところを見られないことがとてつもなくさみしい。

 

ただ、同じところにもどってきたと言っても、それは同じではないわたしです。

メソメソ泣きながらもずっと考えて向き合ってきたから、あの夜の自分の肩を抱いてあげられるくらいには強くなった。

 

大丈夫だよ。信じることが全てだよ。

と、いま思う。

 

ファンとして出来ることって、大好きだぞ!という熱を持って穴があくほどみつめることだけだと思うから、これからこうなって欲しいという欲(有り体に言っちゃうと再結成とか)は、手放した。

あとはどうかそれぞれのメンバーにとって1番きれいな思い出を大切にして、健康で幸せでいてと願う。

…ファンとしては、この思いで終わるのがきれいなんだと思う。

 

だけど。

今わたしの中にはどうしても消せないオタクの火がまだ灯っていて。

「わたしはこれからドン・キホーテみたいになるのかもしれない、でもそれでいいんだ」という思いでいます。

(オタクたるもの、やっぱり少し様子がおかしくないと、という謎の使命感)

 

5人で最後のパフォーマンスになったNHK・Venue101の「Beautiful Flower」について言及したい。これで最後になることに対して、King & Princeが流したあの涙を忘れたくない。

あんな風にカメラに背を向けながら、何かに殴りかかるような勢いで地団駄を踏みながら、それでも5人で励まし合って、カメラの向こうのティアラには笑ってねと伝えながら、それぞれ自分を鼓舞し続けて歌い切った姿をみて。

 

わたしはなにを見ているんだろう、と心震えた。

こんなにも熱い気持ちでひとつになっているグループがなんで離ればなれになるんだよと。

そんな姿を見てもなお、きれいな思い出にして宝箱にしまっておくだけなんてオタクの名が廃るでしょう?諦めきれません。

 

今のKing & Princeは、言い伝えどおりに7つ集めるミッションが終わり、神龍が願いを叶い終えてバラバラに飛び散ったドラゴンボールです。(?)

我らが平野紫耀さんのことだから、悟空みたいに、飛び散ったその瞬間、ホイッとジャンプしてちゃんとじいちゃんの四星球は捕ったはず。(わかる?みんなドラゴンボール読んでない?)

神龍を一回召喚して、完結することもできるよねドラゴンボール

(こっからはだいたいで聞いてください)

だけどこれから悟空はスーパーサイヤ人になったり、死んでも生き返ったり人類から元気玉もらって地球を救ったり、とにかくなんかもっと色々すんごいことになるでしょう?(雑)

とりあえず第一章は終わったけど、きっとわたしの好きな人たちは、ドラゴンボールを集めたり、ドラゴンボール関係なくても今より強くなるための修行する旅をはじめるんじゃないかな。そんな予感がする。(オラわくわくすっぞ)

 

あの涙をみて、これでぜんぶ終わりでこの先はあの涙も、King & Princeが6人だったことも5人だったことも、全部なかったことにされるなんて絶対にあり得ない。少なくともわたしは忘れないから。忘れないでずっとしゃべり続けます。

 

約束したいこと

全然納得してないけども、5人のKing & Princeとの旅はいったん今日でおしまいになります。二人のKing & Princeに対してどう向き合うかも、三人のことを今後どういう風に応援していけるかも、なんの見通しもいまだに持てないのが今日現在の正直なところです。(なんで?ひどくない?)

 

そのなかでわたしが自分に約束したいのは、自分の好きという気持ちに向き合って見きわめて大切にすること。そして自分以外の誰かの好きという気持ちも同じように尊重するということ。つまり、自分の好きを他の誰かのものさしで測らないということ。

 

これはKing & Princeに限らない。

好きな場所、お寺や神社、お店、建物と同じ。

自分一人で訪れると自分とその目的地だけの語らいがある。自分だけが見つけたお気に入りポイント、大事にしたいところがある。でも、その対象は自分だけのものではもちろんなくて、一人で過ごしていた時に誰かがドカドカとやってきて大きな声でひどいことを言われたり、そこを汚されたらかなしい。

だからわたしは誰かの好きの形が自分の形ややり方と違っていても、その人の好きを否定したくない。また、されたくない。「ティアラ」同士のあれこれにこれ以上傷つけられたくない。

そういう距離感と配慮を大切にして、これからも同じ気持ちを共有できる仲間にめぐり会えたらぼそぼそおしゃべりしながら、明日からの日々を踏ん張って悟空(概念)を待ちたい。

 

キンプる。ファイナるにて、平野紫耀さんが花火師の社長さんと話していたうれしいこと。

「花火は一瞬。でも思い出せるよね」

そういう気持ちでいたい。きれいで大切な思い出、一緒に見たあの花火をわすれない。

 

明日からは、5人のKing & Princeはなくなってしまうから、わたしは端から見たらドン・キホーテみたいに、見えないものを見ている人になるでしょうね。ただ、それは哀れに亡霊を見続けて踊らされてるのではないのです。

またいつか大好きな人が「みてみて~ドラゴンボール集まったよ~」って戻ってきてくれるのを信じている人なのだと自負していたい。どっちにしろちょっと変な人になってもいい。

 

大丈夫。目をつぶったら花火も見えるし、またいつか大好きな人に会えたときには思いっきりわんわん泣こうと思ってる。

それまではどんなに人に指さされて笑われようとも、ドン・キホーテで頑張ります。

(ジャングルだ~♪)

 

長々と語りました。

本日のわたしの決意は以上、報告になります!

 

ありがとうKing & Prince。

世界でいちばん愛してるよ。

ずっと忘れません。

 

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