夢のような1日

アイドルを好きになって「夢のような1日」ってこういうことかと知りました。ツイッターやってます→@yareba_owaru

キンプリのハイタッチイベントに行った話

2018.6.20

二年前の今日、私はKing & Princeのハイタッチイベントに行ったのですが、その時のことを久々に思い出したら最高だったので備忘録を超今さらながら残します。ちなみに、すごく長いです。

 

その日は普通に朝から仕事に行き、午後休をとって会場に向かいました。前日から、何を着ていくかでかなり頭を悩ませ、どうしたらキンプリのみんなに不快感を与えずにハイタッチできるのか、ひたすらにそれだけを考えていました。

 

相手は自分より一回り以上年下の男の子、私のような中年ファン(相葉ちゃんと同い年)ともふれあいをしなければならないとは、デビューって大変だよね、とか、とにかくめちゃくちゃネガティブなことばかり考えていたのを覚えています。

 

とはいえ、合法的にキンプリちゃんと触れあえる千載一遇のチャンス(*1)を手に入れたわけで。

なんとか素敵な思い出にして棺桶まで持っていきたい、と真剣に考えていました。

 

結果、雑誌などで彼らから語られる好きな女の子のコーデなどを参考にしつつ(涙ぐましい)、担当がわかりやすいよう赤の革ポシェット(*2)をななめがけにして両手はオープンに、足元はスニーカーで機動性を持たせたスタイルにしました。これ、はっきり覚えてる。

 

そしていよいよ会場へ!

あの日は小雨が降っていて、まあ蒸し暑かった。

スタンディングのイベントスペースで行われるイベントだったので、入場前は事前にメールで送られていたQRコードの番号ごとに整列。

なかなかに密な感じで、傘をさすと危ないのでひたすらしっとりと濡れそぼる。たっぷり一時間は外でひしめいていたと思う。

 

まわりはやはり若いお嬢さんが多いけれども、同世代のお姉さんやお母さん世代も多くてホッ。

この時に、いわゆる量産型のお嬢さんの装いを認識。こういうのがはやってるんだなあ、とかぼんやり考えて過ごす。

中には頭にティアラ、とか、そもそもウェディングドレス着てきました、みたいな気合いの入った方もいて楽しい。お着物の方もいたなあ。(めっちゃキンプリちゃんたちにほめられてた。裏山。)

 

みんなほのかに興奮していて、でも私は一人参加だったので見た目は至ってクールなふりをしていました。心拍数は150くらいになっていたけど。

 

一人ずつガチな本人確認を経ていよいよ中へ。

小走りになる周囲にながされるものの、ポジショニングの正解がわからない。

とりあえずその時に入れた一番前方(10列目くらい)、やや上手寄りに立つ。

 

周りのお嬢さんたちはみんなキンブレ複数もち、とかあの王冠形のペンライトとかを準備していたのだけど、なんせ私はキンプリ初現場だったので、前述の通り手ぶら。なんと心細かったことか。

 

そんなこんなで、いよいよイベントスターーート!

黄色い声がすごいこと!

キャーーー💫ってほんとにキャーって聞こえるのね。。

キンプリちゃんたちは、なんかロイヤルな色味の白っぽいスーツだったような。これがまた美しいの。

きれいだったな~

 

イベントの内容は…

シンデレラガール、生歌で聴けたー!とか、メンバーがファンの入場番号のくじ引いて、その子にひとこと言う、とかだった気が。(これはかなり荒れた)

この辺の記憶は曖昧。至近距離で初めてキンプリを見たので、たぶん心拍数は200くらいで、頭真っ白。酸欠だったのかも。

 

そのなかで覚えてるのは、キンブレもなく、ひたすら両手を振ってアピールすることしかできない私を指差して、れんれんがにっこり頷いてくれたこと。

私、身長が170近くあるので目立ったんだろうなあと思うけど、れんれん優しかったな…

あんな近距離で指差しもらえることはもうないだろうな…

その瞬間、『これは一生の思い出になるな』と思ったし、今もそう思ってます。

 

そもそもがスタンディングで基本カオスなんだけど、変なタイミングで奇声を発したり、メンバーの名前よんだり、客席降りで駆け寄ったり、マナーの悪いファンも目立っていて。

それに対しては一貫して無視して干しまくるキンプリちゃんたちでした。ほんとに頼もしかった。

 

その様子をみていて、この子たちは若いのにいろんな現場を経験してきたんだろうなーと思って、すっごく感心したのを覚えてます。

 

で、途中の客席降りですでにハイタッチしてもらってるファンがいて、経験不足の私は『ハイタッチイベントってこういうことなのか!端っこポジションをキープしなきゃいけなかったのね!?』と焦った思い出。あとから考えればそんなわけないのだけど、本気で意気消沈しました。

でもまあ、こんなに近くで会えたし、れんれんがファンサくれたし、大満足だな♥️とか思っていたら。

 

退場の時にメンバーがお見送りをしてくれて、そこで皆さんお待ちかねのハイタッチできますよ~というアナウンスが!

 

え?

いいの?そんな贅沢してほんとにいいの?

 

わかっていたくせに、期待してきたくせに、いざほんとに紫耀くんの面前に出て、ハイタッチまでかませると改めてわかって、人生で二番目くらいに緊張しました。(*3)

 

元々ぎゅうぎゅうづめのオタクたちが今度は一列に整列させられ、人権もなにもあったものではない状況でしたが、なんせもう内心パニックなので、気にしている余裕はZERO~

 

どうしようどうしようどうしようどうしよう…

 

でも私は伊達に年くってるわけではないので。

絶対に、わたしが平野紫耀くんを応援していることを直接伝える

ということだけは完遂しようと心に決めていました。えらい。

せっかくきたら、もととらな!なおばちゃん的思考の成せる業。

 

いよいよメンバーの姿が見えてきます。

さっきステージ上で着ていたすんばらしいスーツの上着を脱いで、シャツ姿。

 

近づくにつれて「間をあけないで!」とか言われながら後ろからスタッフに押されまくりです。(スタッフ、タメ口か~しんどいな~とか考えて現実逃避)

 

キンプリちゃんたちは長机的なのの後ろに横一列に並んで、私たちを迎えてくれてるのだけども、なんていうのか、綺麗すぎて発光して見える。

ライトとかは当たってなくて、簡単なパーテーションのすぐむこうに立ってるだけなのだけど、顔が小さすぎるし綺麗すぎてほんとにマネキンとか蝋人形とか、作り物みたいにきれい。目がおかしくなったのかと。

 

きれいすぎて、近づくのをためらってしまうオタク達。スタッフ、タメ口だけどめっちゃ押してくれてありがとう。ほんと押し出されないと、近づけなかったと思う。

 

めちゃくちゃ押されてよろけそうになりながら、ついに私の番。キンプリちゃんたちの前に躍り出る。

 

一番手前にいたのは岸くん。

おっ!きた!

みたいな表情(めっちゃきれい)で迎えてくれて、なんかわたしも嬉しくなってしまい、なぜか岸くーーーん!と言いながらぺちぺちぺち、と三回手を合わせる。岸くんはおうおうおう!っと応えてくれた。

今思い返してもなんていい子なんだろう。

そしてやっぱり手、おっきいよね。ひんやりして、つるつるした食感でした。

 

で、たぶん次が神宮寺。だったとおもう。

 

 

ほんとに申し訳ないんだけど、岸くんの次の次が紫耀くんだったの。で、最後が玄樹くんだったの。

そこしか自信もって言えないのです。

記憶がないのです。2年前だからではなくて、そこは当日から記憶がないので、人間の情報処理能力の限界だったのだと思います。

 

岸くんとぺちぺちしてるうちに、紫耀くんが見えてきます。紫耀くんは私が今までみたことある人間のなかで一番顔が小さい。顔に余白がない。漫画みたい。象牙みたいな肌で、毛穴が一個もない。

(と、思ったという話)

 

で、で、いよいよ!と思いつつ事前に用意していたあれこれは全部ふっとんで、わたしが口走ったのは

 

 

「紫耀くん、めっちゃすきです!」

 

というセンスのかけらもない、ド直球の告白でした。いや、そんなこと言われても困るよね。

でもなんかこう脊髄反射的に口をついて出た本心100%なので、仕方ないかと。よくがんばった。

 

で、紫耀くんは、そんな私の上ずった告白に対して

「ありがとう」

って言ってくれたんです。

 

 

 

っくはー💘

 

 

思い出しても幸せで胸いっぱい。

泣ける。

 

しっかり私の目をみて、ちょっと微笑みながら、

「ありがとう」

って。

 

私、本当に感動したんです。

それがなぜなのかは以下のとおり。

 

①ちゃんと私の気持ちが伝わっただけでも嬉しいのに、まさかの一往復会話が成立するという奇跡がおきた。

 

②あの平野紫耀くんが、私だけのために声帯を使って声を出してくれるという奇跡がおきた。

 

③明らかに中年の私に対しても「ありがとうございます」ではなくて「ありがとう」と返してくれた。

 

特にこの③については、思い返しても紫耀くんてすごいなあと思う。

紫耀くんがこう言ってくれたから、私もファンでいていいんだ、紫耀くんにとっては私みたいなおばさんでもちゃんとファンのひとりなんだ、って思うことができたのです。

紫耀くんて、当たり前だけど初対面の目上の人には絶対敬語で対応すると思うの。それが、このときは「ありがとう」ですよ。私のこと、自分のファンとして認めてくれたからそう言ってくれたんだよね。

「ありがとうございます」ではだめで、「ありがとう」って言ってくれたからそう思えたんだよね。

 

しかも、なんかめちゃくちゃ落ち着いた雰囲気で、しっかり受け止めてくれたんだよね。真剣に。

次々に流れてくるオタクたちに対応して、本人も後で「目がまわりそうだった」って言ってたけど、それでもこれだけきちんと印象に残る対応をしてくれたのほんとにすごい。

 

私は典型的な花晴れ堕ちで、まだキンプリちゃんたちのこともよくわかっていなくて、正直ハイタッチに当たっちゃったのも後ろめたい気持ちすらあったのだけど。もっと前から応援してるのにこれなかった子とかもいるんだろうな、とか。

 

実際に勇気を出して気持ちを伝えたら、きちんと受け止めてもらえて、ほんとうに嬉しかったのです。ありがとうはこっちの台詞だよ…

あの日をきっかけに、胸をはって紫耀くんとKing & Princeを応援していこうと心に決めることができました。

 

ちなみに紫耀くんの手は、ガサッとしてゴツゴツした感じでした。私の手汗はひどかっただろうな…

 

そして、そのあときっと三人いたんだよね。

れんれん、かいちゃん、玄樹くん、だったのかな。

れんれんとかいちゃんの記憶、ほんとに全然ないの。もったいない…!

 

帰り際、放心状態の私をありがとう~☺️って言いながら見送ってくれた玄樹くんのことは、今でも思い出します。我に帰って、いっぱいバイバイしたんだ私。玄樹くん、はやくまた会いたいよ。

 

あの日から2年。

最高の思い出として、色あせずに思い出せるハイタッチイベントの記憶でした。

何度も反芻して、幸せをもらっています。

 

~終~

 

 

(*1) King & Princeデビューシングル「シンデレラガール」購入特典としてハイタッチイベントが開催された。私は初回盤ABと通常盤三枚を購入して、応募。100枚とか買ってる猛者もいた中でよく当選したなと思う。

 

(*2)私は平野紫耀くんのオタクなので、紫耀くんのメンバーカラー(深紅)にちなんだ色をチョイス。ちなみにリップも当時彼が好きだと言っていた赤にした。若作りがほんとに涙ぐましい。

 

(*3)たぶん人生で一番緊張したのは、結婚式でバージンロード歩いたとき。ドレスを蹴っ飛ばして歩かないとつまずくのに、どうやって歩けばいいのかわかんなくなってパニックに。その後の記憶がない。